5月13日、テスラのCEOイーロン・マスクは「ビットコインのマイニングと取引において、化石燃料、特に石炭の使用が急速に増加している」という懸念から、テスラ車の支払方法としてBTCを受け入れるのを停止すると発表した。

イーロン・マスクCEOは「ビットコインのマイニングや取引で化石燃料の使用が急速に増加している。特に石炭だ」と懸念をしめした。「仮想通貨は素晴らしいアイデアで、将来性については信じているが、環境に大きな影響を与えてまで実現すべきものではない」ことを理由としている

このことによって、ビットコインが暴落する。イーロンが、ビットコインを否定したと判断されたからだ。

しかし、ここで冷静にならなければならない。……テスラはビットコインを売却していない。

「マイニングが再生可能エネルギーの利用など持続可能性を持つことになれば取引に使いたい」という意思を表明し、テスラは決済用に保有しているビットコインを手放すことはないとしている。

そもそも、ビットコインのマイニング(暗号解読)には、膨大な電力を必要としている。それは、ビットコインを知るものからすると解りきったことだ。

むしろ、決済にはデジタルデータだから、膨大な電力などほぼ必要としない。

つまり

これは建前だ。

ブラフと言える。

テスラは、環境問題を懸念することで、ビットコインを保有し続ける理由を手にしたともいえる。

イーロンは「ビットコインで車を売るより、保有するほうが利益になる」と判断したのではないだろうか?

実際、21年2月に決済利用を見据えて15億ドル(約1600億円)相当のビットコインを購入して大量保有したが、4月下旬に保有の10%を売却、280億円相当を利益としている。

今なお、購入した90%のビットコインを保有しつづけている。

ビットコインは、この発言で乱高下を繰り返しといる。

様々な発言で自社の株価を度々混乱に陥らせるイーロン・マスク。

ついに、ビットコインもイーロン劇場に巻き込まれだした。

:追記

イーロンは19日、「テスラは『ダイヤモンド・ハンズ』を持っている」とツイッターに投稿。

保有分を売却しないとのメッセージを発信。

*ダイヤモンド・ハンズは、掲示板レディットでしばしば使われる言葉で、リスクの高い資産を果敢に持ち続けることを意味する。

:追記

イーロン・マスクは、米マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOマスク氏と北米のビットコイン主要マイナーと会合。

マイナーは「ビットコイン・マイニング・カウンシル」を設立、エネルギー使用の透明性を促進するとともに全世界での持続可能性のイニシアチブを加速することに同意した。



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イーロン・マスクのビットコイン戦略” への1件のフィードバック

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