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モノノ怪の美術
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本作は和紙の質感をテクスチャーとして取り入れている他、和風をベースにした独特な世界観を支える美術やデザインにおいても評価が高い。「座敷童子」では浮世絵や目黒雅叙園、「海坊主」ではクリムト風な絵、「のっぺらぼう」では能や屏風絵や表現主義をイメージしたという筆使い、「鵺」では他の回とは打って変わったモノクロを意識した押さえたカラーと水墨画、「化猫」では時代に合わせた小林かいちや竹久夢二の大正モダンやパブロ・ピカソのゲルニカ風な絵などを効果的に使っている他、各所に様々に解釈可能な暗喩や隠喩を含ませたアイコンを散りばめている。

モブキャラクターの描き方もメインキャラクターとは別を画し、「座敷童子」では黒く潰した顔に回転する小花を散りばめ、「のっぺらぼう」では顔を白地を十字に区切った面布で隠し、「化猫」ではマネキンにして描いている。メインキャラクターに関しては、デザインした橋本敬史は主役の薬売り以外はポンチ絵のつもりで作成したと語っている。

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