第一部 007話



「彼女をあんたから解放する」

「あんたを壊してでも……」



ビキ!!


男は肩で息をしだしたかと思うと、その身体が変質しはじめた。



「………」

「……グ……おお」


「……あっ」

「…ぐっだ………あっあああ」


(…………この男
マインドブレイク(精神崩壊)を
起こしている )


ミヅキは反射的に飛びずさった。

ザクッ!

その足元の硬い石畳にに何かが刺さる。


(アレーテウェイン(真理化)が
始まる………    )


(………人ではなくなる >)



男の皮膚は岩のように硬質化し始め、憎しみを宿した顔を塗り固めていく……。



ダストを取り込んだ人間ダーザインは、そのダストの性質のため、不老を手に入れる。


そして、ダストの混ざり方によってブレンド(能力)をもつ。


しかし、ブレンドが時に精神の侵食をきたすとき…………。




その様相は人を保てない
カタチへと真理化していく……。


バシィ!!


男が、おもむろに腕を振ると、ミヅキに向かって衝撃波が襲う。


バチン!!



ミヅキは、顔に向かって猛烈な勢いで投げられたそれを辛うじて片手で受け止めた。


次の瞬間、それはミヅキの首を掴み離さない。

(なに……?
自分の腕を……!? )


男は、自身の手首から先を千切り飛ばして投げつけてきたのだ。


(しまった!)


動きの止まったミヅキにさらに大量の塊が襲いかかる!!

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