第一部 002話

極夜がはじまっってから、
この街は変わってしまった……。

空には紅い月と、碧い月が
交互に昇るようになり、碧い月の満ち欠けが日数を刻む唯一の手段となった。

闇は、人々に大小の影響を与え、あの日を境にその精神をもむしばんでいる。

いや……本当は、そのずっと前から……

「あれ?」

そういえば……
僕は、いつからこの街を
さまよっているんだっけ……?

「なんだ?」

「なんで? こんなところに子供が?」

「おい  君、大丈夫か? 名前は?」

いつの間にか、二人の青年が僕に声をかけている………何?……誰?

「あれ?…………」

ぼくは………?
なまえ?……ってなんだっけ??

名前……遠い昔にだれかが
つけてくれた……
……思い出せない。

ふっと、身体に感覚がもどってきた。
両手の嫌なヌメリが、嫌な感触……。

「あれ? なぜ……僕の手に?」

血……?
真っ暗なアズレリイの街に、
この紅は美しく映える……。

なにもかもが黒く霞むこの世界に、
この紅は確かな存在……

左の手のひらには、血にまみれた指輪がきらめいている。

アズレリイの街の夜が明けないのは、
闇につつまれているから……。

闇は、ダスト(Dast)とよばれている……。

ダストに侵食されると、
その<刻>がなくなる。
そして……それは、
生き物にも影響を及ぼす。

僕もそのひとり…。

いや、まて…………状況を把握しないと……

反応しない僕を見ていた二人の目付きが、心配から、不振に色を変えていく。

…………やばい気がする。
なにが起こってるの?

街はダスト(Dast)とよばれる闇に覆われてる…………。

ダスト(Dast)をとりこんだ生き物は、
その<刻>を止め、
ダーザイン(Dasein)とよばれる
不死の存在となる……。

そして、ダーザインはダストの
ブレンド(混ざりかた)によって、
その不死力や特殊な能力に
個体差を生じさせる。

僕のブレンド(能力)は……

『この街のあらゆる記憶を観る』

ことができる……少しだけど。

「おい  聞こえているか? 大丈夫か?」

「レヴィン  放っておけ… …」

「待て  子供を置いていく訳には…」

…………誰?この人達?
…… そうだ この人達との
記憶を観てみよう…

『フラッシュバック(Flashback)!』

さらに、記憶を再構成するときに、
自分の意思をひとつだけ植え込む
事ができるんだ……

ひとつだけ………。

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